南区

80.中山道焼米坂から

江戸から中山道を行く旅人が荒川を渡り、はじめて大宮台地に上がる坂道。道はやがて浦和宿に入る。振り返れば遠く蕨宿の街並みや荒川の流れが望まれたのではないか。 今、坂上からは低地部に林立するマンション群を見るだけだが、坂の辺りや国道を挟んだ萬蔵…

19.笹目川から見通す武蔵浦和高層ビル群

多自然型の親水護岸が整備された笹目川。水際のデッキまでおりてみると、埼京線の高架や護岸の種々の植物に取り囲まれたトンネルのような空間が広がっている。 水際は自然的にしつらえてあるが、もともと人工河川で直線状の川筋のため、武蔵浦和の高層ビル群…

2.詩人たちが愛した別所沼

沼のほとりを/めぐりながら/神をおもふ 水面に映る/ひとひらの雲/羊の孤独(『冬日断章』より) と沼のほとりに住んだ詩人・神保光太郎に詠われ、古くから浦和の人々に親しまれた別所沼。今は、運動不足解消のためにジョギングする人、釣りをする人、遊…

4.白幡沼から浦和商校を望む

大宮台地南縁、台地と低地の境に位置するこの沼は、古く拳沼(こぶしぬま)と呼ばれていた。雨の日に巨人が転んで拳をついたところに水が溜ってできた沼と伝えられている。 ひっそりと落ち着いた佇まいで、地域の人々にとっては、古くから親しんだかけがえの…