緑区

73.第二産業道路の巨大な道しるべ、山崎の大ケヤキ

市内東部台地を南北に縦断する第二産業道路、その中央分離帯に一本の巨大なケヤキの木が立っている。元々は民間の宅地の中にあったらしいが、道路整備に際して伐られずに真ん中に残されたものだ。 この北はすぐ見沼田圃。通行する車に見沼田圃を渡る合図を送…

74.首都高・見沼インターから新都心へ

高速埼玉新都心線のさいたま見沼出入口から新都心までのダイナミックな高速移動風景。 見沼田圃の上を右に左にカーブしながら走り、新都心高層ビル群に吸い込まれていく感覚が新鮮だ。夕暮れ時には、行く手の高層ビル群がシルエットでくっきりと浮かび上がる…

21.見沼通船堀の閘門開閉実演

緑区の見沼通船堀は長さ約一キロメートル、東西の見沼代用水路と芝川を結ぶ江戸期に造られた閘門式運河である。一九八二年(昭和五七)に国指定史跡となり、復元保存されている。 通船掘の散歩は桜咲く頃から新緑に向かう季節が一番で、菜の花や白鷺なども彩…

22.葦原が残されている加田屋川

見沼田圃の東側の角の部分、加田屋田圃の真ん中を流れている加田屋川。この辺りは、見沼田圃の中でも一番田んぼが残っている所だ。意図的に刈り残された葦原は、水鳥や魚の避難所となる。生き物に優しい風景は、同時に美しい風景でもある。 川と水路、田んぼ…

30.見沼市民農園の米づくり

見沼田圃でも、土地を持たないNPOによる市民農園が誕生した。さいたま市及び関東農政局管内で第一号。それも水田版はおそらく全国初だろう。見沼代用水末端水路のごみ拾いや農家を助ける援農が実を結んだという。 農繁期は米作り、農閑期は斜面林を整備し…

32.博物館として残された浦和の街並み

国道四六三号の喧騒から民家園の入り口を一歩入ると、そこにはタイムスリップしたような懐かしい景色が広がる。広々とした敷地に茅葺屋根の民家等が並び、池にはコイがゆったりと泳ぎ、柳が揺れ、陽が差す縁側には干し大根。今にも腰を曲げ手ぬぐいを巻いた…

50.朝日に輝く氷川女体社の初詣

三室にある氷川女体神社は、自然暦に基づいた古代的な信仰形態が窺われるロケーションが魅力的だ。見沼に突き出した台地の端にあって、初日の出は参道の延長上にある祭祀場跡の方向から上ってきて、普段は小暗い神殿を明るく照らし出す。 古代の信仰に思いを…

7.見沼自然公園の蓮池

ここは見沼田圃の真ん中、おおむね元の田圃の地盤のまま、さして大きな施設もないのどかな公園だ。南側の池やビオトープの部分は、往時の見沼の自然と原風景を再現したものと言える。ちょっと雨が降ると、公園全体がぐしょぐしょになるのも好ましい。 夏の日…

10.見沼田圃、彼岸花、台地端の寺・西福寺

見沼田圃に面した台地の突端に位置する社寺は数多く有るが、加田屋新田に突き出た岬の端にある西福寺はその代表格といえる。膝子地区側からの眺めは、見沼代用水東縁の土手に咲く彼岸花、黄金色の稲穂、その先に近年建て替えられた西福寺本堂の伽藍が印象的…

11.井沼方公園、池越しに見る樫の木立

朝の散歩。遊歩道を抜け武蔵野線のガードをくぐると、広々とした公園風景が目の前に広がる。水に映し出された空と、こんもりとした樫の木立が出迎えてくれる。 桟橋を渡り、水辺に集う鴨や亀を眺めながら、大樹に抱かれるように木陰のベンチに腰を下ろせば、…