北区

79.盆栽四季の道

盆栽愛好家のメッカ、盆栽町のコミュニティ道路。コンクリートパネルを大胆に使った参道風のデザインで、春は緑、秋は紅葉と、名前通り四季の彩りが豊かな通りだ。 普段はあまり人通りもない道だが、五月の連休に行われる「大盆栽まつり」のときには、盆栽や…

81.鎌倉街道と三貫清水

さいたま市は、大宮台地に支谷が入り組んでいて、台地の縁には湧水も多い。北区奈良町、鴨川沿いの台地上の雑木林の中を鎌倉街道が通り、台地の足元からは「三貫清水」が湧き出し、豊かな水と緑の風景を形成している。 この清水でたてた茶に、太田道潅が三貫…

83.自衛隊通りの坂から望む秩父連山

大宮の中心市街地から西へ、自衛隊通りの坂にかかると、前が開けて遠くに秩父連山が望める。冬の晴れた寒い日には、山肌のひとつひとつまでがくっきりと見える。 鴨川の低地に下る坂だが、ちょっと坂を下りれば山は全く見えなくなる。風景にとって坂の効果は…

89.鉄道のまち大宮を支える、JR東大宮車両基地

特急電車等の在来線の車両が整備されて出番を待つ。この広大な車両基地を訪れる人は多くないが、鉄道のまちと電車で行き交う人々の暮らしを陰で支える施設の風景だ。 訪問者で賑わう鉄道博物館、大宮総合車両センター(旧大宮工場)を合わせたこれら三施設は…

90.異次元空間、鉄道博物館の賑わい

鉄道のまち・大宮を象徴する施設のひとつが鉄道博物館である。一階のヒストリーゾーンには、古今の機関車や電車の実物が数多く展示されており、時空を超えて巨大な列車操車場に迷い込んだかのようである。 昨今の鉄オタブームも手伝い、子ども連れのみならず…

25.本郷の長屋門

見沼代用水西縁を見下ろす台地上、旧原市道沿いに、競い合うように長屋門が並ぶ。旧本郷村には見沼通船の荷揚げ場があったそうで、舟運と陸路がアクセスし人と物が行き交う豊かな農村地帯だったことが窺われる。 蓮見家の長屋門は、旧岩槻城三の丸居宅の長屋…

39.宮原駅東口の桜並木

普段は何の変哲もない駅前通り。JR宮原駅東口からちょっと歩いて十七号国道を渡ると、やがて桜のトンネルが始まる。 春爛漫、この道を行く車は、皆ことさら速度を落とし、散策する人たちの顔ぶれも多彩になる。桜並木は全長約六〇〇メートル余り、束の間の…

45.生研センター、樹木の四季

鴨川の東側台地上にある生研センターの広大な敷地、古くから農林関係の機関が使っていた場所なので、公園などとは異なり木々がとても伸びやかだ。 四季を通じて多様な樹木の姿を楽しめる。春の桜、新緑の木漏れ日も素敵だが、晩秋の頃、正門から本館へと続く…

53.さいたま市の北の入口、加茂神社

加茂宮村の名前にもなっている古い神社で、英泉は「木曽街道上尾宿加茂之社」として、加茂神社と茶屋の絵を描いている。 マンションに囲まれてはいるが、今も中山道脇にこんもりとした森をつくっており、道行く人の目印になっている。さしずめ、さいたま市の…