2011-01-01から1年間の記事一覧

72.与野の大カヤとダルマ市

室町時代の頃から関東随一の巨木としてその名が広く知られ、昔からまちを象徴するランドマークだった。近年は周辺に住宅やマンションが密集し、やや見えにくくなっているが、傘のようにこんもり茂っていて、つややかな緑は壮大。秋にはカヤの実がたくさん拾…

73.第二産業道路の巨大な道しるべ、山崎の大ケヤキ

市内東部台地を南北に縦断する第二産業道路、その中央分離帯に一本の巨大なケヤキの木が立っている。元々は民間の宅地の中にあったらしいが、道路整備に際して伐られずに真ん中に残されたものだ。 この北はすぐ見沼田圃。通行する車に見沼田圃を渡る合図を送…

74.首都高・見沼インターから新都心へ

高速埼玉新都心線のさいたま見沼出入口から新都心までのダイナミックな高速移動風景。 見沼田圃の上を右に左にカーブしながら走り、新都心高層ビル群に吸い込まれていく感覚が新鮮だ。夕暮れ時には、行く手の高層ビル群がシルエットでくっきりと浮かび上がる…

75.埼大通りのケヤキ並木と夕暮れの富士山

北浦和駅から所沢まで延びる浦和所沢線は、「日本一長いケヤキ並木」として知られている。別名「けやき通り」、埼玉大学までは「埼大通り」ともいう。 朝は埼玉大学や浦和北高校に通う学生の自転車で溢れる。所々にある歩道橋の上からは四季を彩る並木の通景…

76.増殖する道、宮前インターチェンジ

生き物のようにうごめく何本もの道にドライバーは抗う術を持たない。新大宮バイパス、西大宮バイパスがクロスするこの場所に、更に上尾道路(仮称)が接続すると、さいたま市への主要な北の玄関口になる。 異様なスケール感をもった、交通結節点の景観。 map…

77.荒川の橋を渡りさいたま市に帰還

秋ヶ瀬橋、羽根倉橋、治水橋、上江橋のそれぞれで荒川を渡る時、正面にさいたま市中心部のスカイラインが迎えてくれる。無事にさいたま市に帰ってきたことを実感する風景だ。 日本の都市は、欧州の都市と違って切れ目がなく広がっており、「わが街」の姿を視…

78.モナリザが見つめる氷川参道

さいたま新都心駅の方から中山道を来て、氷川参道の一の鳥居をくぐりふと振り返ると、ビル壁面のモナリザが見つめている。 モナリザは一五〇七年頃作の西洋文化のアイコン、それと古来からの日本文化の象徴とも言える鳥居との組み合わせ。このミスマッチも現…

79.盆栽四季の道

盆栽愛好家のメッカ、盆栽町のコミュニティ道路。コンクリートパネルを大胆に使った参道風のデザインで、春は緑、秋は紅葉と、名前通り四季の彩りが豊かな通りだ。 普段はあまり人通りもない道だが、五月の連休に行われる「大盆栽まつり」のときには、盆栽や…

80.中山道焼米坂から

江戸から中山道を行く旅人が荒川を渡り、はじめて大宮台地に上がる坂道。道はやがて浦和宿に入る。振り返れば遠く蕨宿の街並みや荒川の流れが望まれたのではないか。 今、坂上からは低地部に林立するマンション群を見るだけだが、坂の辺りや国道を挟んだ萬蔵…

81.鎌倉街道と三貫清水

さいたま市は、大宮台地に支谷が入り組んでいて、台地の縁には湧水も多い。北区奈良町、鴨川沿いの台地上の雑木林の中を鎌倉街道が通り、台地の足元からは「三貫清水」が湧き出し、豊かな水と緑の風景を形成している。 この清水でたてた茶に、太田道潅が三貫…

82.坂の上からパインズホテル遠望

浦和は大宮台地の南端に位置し、入り組んだ支谷が変化に富んだ風景を見せる。市街化の進展は土地の起伏を曖昧にしたが、今でも多くの坂道が台地の縁を感じさせる。 太田窪の住宅地の中、藤右衛門川に下る小さな坂の向こうには、中山道沿いの再開発、ロイヤル…

83.自衛隊通りの坂から望む秩父連山

大宮の中心市街地から西へ、自衛隊通りの坂にかかると、前が開けて遠くに秩父連山が望める。冬の晴れた寒い日には、山肌のひとつひとつまでがくっきりと見える。 鴨川の低地に下る坂だが、ちょっと坂を下りれば山は全く見えなくなる。風景にとって坂の効果は…

84.大宮南銀座の賑わい

大宮駅東口の南側に展開する通称「なんぎん」は、埼玉県下有数の歓楽街。駅前広場から南に延びる「南銀座通り」と旧中山道に挟まれた一帯に、飲食店やカラオケ・パチンコ店などがひしめき合う。 奥まった路地の中にはいかがわしい飲食店も多く、決しておしゃ…

85.北与野の新しい散歩名所

JR埼京線北与野駅とさいたま新都心のケヤキ広場を空中でつなぐ歩行者回廊。 朝夕は通勤者で賑わい、昼間は散歩道としても利用される。そこには新しく息づきはじめた現代都市の生活風景がある。新都心側を向くと、足元の広場にケヤキが整然とならび、そこから…

86.業務活動のシンボル、ソニックシティの夜景

大宮駅西口にある三十一階建てのソニックシティは、夜も灯りが点り活動を続ける。民間企業や公共機関のオフィス、宿泊やイベント施設が複合するこの施設は、県下初の事業コンペによって建設された。 高度成長期が残した優良資産というべきか。現在もさいたま…

87.音楽の発信地、大宮駅西口デッキ

ストリートミュージシャンのいる街として有名なのが新宿、鶴見、大宮だそうで、大宮駅西口のデッキ上は、路上ライブのメッカと言ってよい。熱心なファンを持つミュージシャンもいて、夕方になるとデッキ上にはいくつもの輪ができる。 「サスケ」は大宮でのラ…

88.みんなの待ち合わせ場所「まめの木」前

大宮駅コンコースの「まめの木」は、JRの中央改札(北)と中央改札(南)を出たすぐにある金属製大型オブジェ。目印として最適であることから、特に夕方には、飲み会などの待ち合わせの人々が群がり、相手を探すのに苦労するほどだ。 場内アナウンスでも「…

89.鉄道のまち大宮を支える、JR東大宮車両基地

特急電車等の在来線の車両が整備されて出番を待つ。この広大な車両基地を訪れる人は多くないが、鉄道のまちと電車で行き交う人々の暮らしを陰で支える施設の風景だ。 訪問者で賑わう鉄道博物館、大宮総合車両センター(旧大宮工場)を合わせたこれら三施設は…

90.異次元空間、鉄道博物館の賑わい

鉄道のまち・大宮を象徴する施設のひとつが鉄道博物館である。一階のヒストリーゾーンには、古今の機関車や電車の実物が数多く展示されており、時空を超えて巨大な列車操車場に迷い込んだかのようである。 昨今の鉄オタブームも手伝い、子ども連れのみならず…

91.屋敷林に守られて遊ぶ子供たち

住宅開発における行政指導で設けられた学校対策用地は、原っぱのまま二十年以上が過ぎた。雑木林に囲まれた「原っぱ」は子供の天国だ。 「原っぱ」は地域住民の憩いの場、遊び場となっていたが、最近この上流の湿地も宅地造成と農地改良で埋め立てられ、「昔…

92.街中のオアシス、北浦和公園

北浦和駅西口のすぐ前に広がる緑の森が北浦和公園。周囲を十七号国道と埼大通り、マンションやオフィスビルに囲まれた典型的な都市型公園だが、埼玉大学当時からあった樹木が茂り、街中のオアシスとなっている。 音楽に合わせたパフォーマンスがある噴水池の…

93.時代の変遷を表徴する住宅群

取り壊しを待っている老朽テラスハウス、中層のアパート、最近建て替えられた高層アパート。見沼区の東宮下地区は公的な住宅が集まっているところで、高度成長期から現在まで、時代ごとのさまざまなタイプの集合住宅が重層して立地している。 どんな住宅がよ…

94.都市化から取り残された岩槻駅舎

周りから高層ビルが覆い被さるように迫ってくる中で、今もやさしい趣で人々を迎える東武野田線の岩槻駅舎。特に古い建物ではないが、城下町岩槻の佇まいを大切にしたまちづくりのために残しておきたい風景だ。 map:x139.697189193789y35.9466964374183:map:h…

95.大宮ソニックシティからの眺め

大宮ソニックシティが大宮商工会館、桜木小学校の跡に造られてから二十二年になる。荒川方面から夕日に輝く姿は存在豊かだ。 ここの最上階からの眺めは庭園都市さいたまを見せてくれる。遠くに筑波山や秩父連山、日光男体山などを見ると、ここが関東平野の中…

96.超高層ビルからの氷川参道俯瞰

眼下のほこすぎ橋から真っ直ぐ伸びる氷川参道は長さ十八丁(約一・九キロメートル)、その先の大きな緑のかたまり、氷川神社と大宮公園へと繋がる。都市中心部にあるこれだけ長く豊かな緑は全国でも殆ど例がなく、さいたま市民の貴重な財産だ。 周辺には高層…

97.サポセンからの富士山

さいたま市の景観に目を向けていると、消えゆく風景ばかりが気に掛るが、新しく生まれる風景もある。 市民活動の新たな拠点として、二〇〇七年にオープンしたさいたま市市民活動サポートセンター。私たちの生活を豊かにするためのさまざまな活動や話合いの合…

98.上江橋の日の出に輝くスカイライン

荒川と入間川の合流点に架かるこの橋の旧河道付近は、初日の出を拝する絶好のポイント。元旦の六時五十一分、日の出とともに荒川が静かに輝きだし、大宮から新都心、浦和、武蔵浦和までのスカイラインが、茜色の空を背景に浮かび上がる。 さいたま市の一体性…

99.荒川右岸からの新都心遠望

荒川土手には遮るものがない。右岸堤からは、ゴルフ場の緑の向こうにさいたま新都心、大宮駅周辺の高層ビル群が手に取るように望める。時には茨城の筑波山も見える。 荒川の高水敷には右岸、左岸にゴルフ場が連なっており、ゴルフ場の中からも、所々で新都心…

100.荒川土手から見る様々な富士山

富士講で造られた富士塚が市内各所にある程、この地域でも富士山は親しまれてきたが、それが最もよく見える場所が荒川堤防だ。 朝日に染まる紅富士、夕焼けにシルエットで見える影富士、白銀に輝く富士など、さまざま。一層良く見えるのは冬の良く冷え込んだ…

71.さいたま市民の命を守る大久保浄水場

荒川から水をいただき、さいたま市民等に飲料水を供給している重要な施設。どこまでも続く荒川沿い低地にあって、居並ぶ貯水タンクはひと際目立つランドマークだ。 造水された飲料水は貯水タンクに常時貯留され、非常時対応を担っている。 map:x139.58455476…